この本のこと知ってると思ってたら知らなかった(滝汗)
男のうた あるがままに 1985年12月発売
著 者 沖田浩之
発行者 土屋 弘
発行所 曙出版
アイドルを辞め、独立しヒロ企画を立ち上げてから刊行されたエッセイ集。
現在は既に廃刊となっている。 復刊リクエストはこちらから。
中学2年の社会科の授業で、日本で発行される書籍のほとんどが
国会図書館に納本されることを知り、いつかヒロくんの本を読みに行こうと
密かに思っていた。(当時は「心のエア・ポケット」←実際は置いていない)
先週末、東京に出かけていた私は、ついに、その機会を作ることが出来た。
この本を執筆していた頃、ヒロくんは22歳。
この文面からは幼さなんて微塵も感じられなかった。
(「光っていたい」のケロリンポンから、随分と成長の跡が見られる(笑))
読み終えたイメージは「煙草臭い大人の男」って感じ。
実際、彼は芸能界でいろいろな経験を経たため
同年代の子よりも早く大人に成らざるを得なかったのかもしれない。
アイドルから役者の道へ転向した理由に始まり、アイドル時代のこと
家族のこと、女性のこと、そして自分自身のことが、
紛れも無くヒロくん自身の言葉で赤裸々に綴られていた。
心に残ったエピソードをいくつか簡潔に。
・ 5年も芸能人をやっているけど本当はひどい人見知りで、濃いサングラスは必需品。
でも人見知りを気取られたくないから初対面の人にはやたら話し掛けたりするので
人見知りであることを誰も信じてくれないのが辛かったとか(笑)
・ 仕事に行き詰まっていたある日、父親と一緒にお酒を飲んでいると
アドレス帳をやると言われ、そこに書かれているのは自分の古くからの親友ばかりで
「お前が困った時、必ず助けてくれる」と言われ、涙が出るのを必死で堪えたこと。
・ 大学4年に進級した時、自分の人生に学歴は必要ないと考え、退学。
ただ、大学での友人を作ることが出来なかったのが唯一の心残りだった。
そのほか、日本酒(特に新潟の「菊水」)が好きだとか、
高2の時に自衛隊へ体験入学したこととか
小さい頃、三島由紀夫が好きだったことなども書かれていた。
で、私が最もツボにはまったのは『結婚願望』というエッセイで
― (前略)惚れた女と暮らしたいと一途に思う方だ。
もし、家事の苦手な女にほれてしまったら、好きになるように俺が教育する ―
キャーッッッ
私の親鳥はやっぱりヒロくんなのよぅ ←その理由 ☆☆☆
Powered by "Samurai Factory"